中国の他の分野における経済発展同様、グリーンエネルギー産業の成長には様々な論争も巻き起こっている。中国の持続可能な発展の維持に対し、環境保護主義者からは疑問の声が出ている。彼らは環境保護のモデル国になることと投資は無関係であり、グリーンエネルギー産業のバブル化を招くことになりかねないと考えている。アメリカの環境問題のシンクタンク、ワールドウォッチ研究所は「中国の東北地域の風力タービンの半数近くが送電網に供給されておらず、『幽霊プロジェクト』になっている」と指摘する。
現在、中国のエネルギー需要の70%近くが石炭によって供給されており、安価なエネルギーに対する需要も拡大し続けている。これら全てが、中国の汚染状況が好転する前により一層深刻になることを物語っている。カナダの持続可能発展産業の専門家は「中国が汚染問題の深刻化をコントロールできるまでには、あと17年はかかるだろう。しかし、これらの圧力が中国国内外のグリーンエネルギー関連企業により多くのチャンスをもたらすことになる。北京で生活する人にとっては、有難くないことだが、世界の国々からすれば、これは『新鮮な空気』であることは確かだ」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月30日