茨城県那珂市の日本原子力研究開発機構那珂核融合研究所は28日、最先端の超電導型核融合実験装置「JT60SA」の組立てが始まったことを発表した。同実験装置は日本と欧州連合(EU)が共同で開発を進めているもので、核融合で発生する巨大なエネルギーを次世代のエネルギー資源として利用することを目指しており、2019年に稼動する予定だ。
現在、日本、EU、中国、アメリカ、韓国、ロシア、インドの7つの国・地域が連携して開発し、フランスに国際熱核融合実験炉(ITER、2020年に運転開始予定)を建設中だ。同実験炉は、太陽で起きているのと同じ核融合燃焼を地上で再現してエネルギーを取り出し、実用化を目指すものである。他のエネルギーと違い、核融合の燃料となる重水素は海水の中に無限に存在するため、核融合エネルギーは尽きることがないエネルギーと言える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月30日