中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会元委員・李稲葵氏はかつて中国の通貨量の多さを「まるで頭に堰き止め湖(地崩れによって形成された湖)を乗せているよう」と比喩し、「多すぎるマネーサプライは高インフレ、資産価格バブル、資金の流出といった相応のリスクをもたらす」と指摘している。
中長期的に見て深刻な問題は、急激に増加するマネーサプライにより、中国経済のマネタイゼーションという傾向が暴露されることだ。現在中国のM2の対GDP比は190%に近づいている。この数字はここ数年で増加ペースを増しており、投資効率が明らかに低下している事実が窺える。資金で経済成長を推進する発展モデルはますます行きづまりつつあり、資金に頼る経済けん引を望むのはやめたほうが良い。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年2月4日