シティバンク中国はこのほど、初のクロスボーダー人民元送金を実現した。恒生銀行の研究報告書によると、人民元は国際的に幅広く使用されており、多くの企業が人民元によりクロスボーダー貿易決済を行なっている。2013年の人民元クロスボーダー貿易決済額は約20%増加する見通しで、香港および中国本土間の貿易額の増加率を上回ることになる。人民元は現在、国際化が急ピッチで進められている。その過程において、外資系銀行の活躍が際立っている。7日付中国証券報が伝えた。
シティバンクのコーポレートトラベルシステム(CTS)の裴奕根・中国区総経理は中国証券報の取材に応じた際に、「初のクロスボーダー送金は、シディバンク中国が欧州の某食品企業の代理で実施した。シディバンク中国は、同社の中国事業運営資金を、同社がシンガポールに持つ人民元口座に振り込んだ。これによりグローバル企業の世界資金配分が実現され、資金利用効率が高まり、企業の海外における人民元融資コストを引き下げた」と語った。シディバンクの大手取引先(世界企業トップ500社の一部が含まれる)は、クロスボーダー人民元融資に興味を示している。外資系銀行はこの流れの中で、大きな拡張のチャンスを得ることができる。
「中国証券報」より 2013年2月7日