中国中央銀行、各種政策ツールで合理的な流動性を維持
中国人民銀行(中央銀行)は6日発表した『2012年第4四半期中国金融政策執行報告書』の中で、「量的・価格的ツールを含めた各種金融政策ツールを総合的に運用し、マクロプルーデンス政策の枠組みを健全化し、合理的な市場流動性を維持し、信用貸付および社会融資規模の安定的かつ適度な増加を促す」ことが重要だと指摘した。7日付中国証券報が伝えた。
中国経済には現在、物価上昇を招く数多くの要素が存在しており、注意が必要だ。同報告書は、「引き続き国際収支および資金需給状況に基づき、公開市場操作、預金準備率、中央銀行による金融機関への貸付・再割引、その他の流動性管理ツールを合理的に組み合わせ、銀行システムの流動性を調節し、市場金利の安定化を促す」とした。
同報告書はまた、「金利市場化および人民元相場形成メカニズムの改革を安定的に推進する。金融市場基準金利システムの構築を加速し、金融機関のリスク対応能力を強化し、合理的に金利設定を行い、負債管理・コスト抑制を強化し、金利リスクを科学的に評価し、金利設定メカニズムを整え、金利設定の秩序を自覚的に維持し、中央銀行の市場金利調整水準を高め、価格伝達および調整のメカニズムを強化する。人民元相場形成メカニズムの改善を続け、人民元相場の双方向の変動の弾力性を強化し、為替形成における市場の役割を強化し、人民元相場を合理的な水準で基本的に安定させる。人民元のクロスボーダー貿易・投資における利用を奨励し、人民元の流出・還流ルートを安定的に開拓する」とまとめた。