白川方明氏 |
白川方明日銀総裁は2月5日、任期満了を待たず3月19日に総裁を辞任することを発表した。安倍首相の就任により、穏健派として知られる白川総裁は、「おとなしい嫁」という弱い立場に立たされた。今回の辞任発表は、安倍首相に対するあてつけと言える。国際金融報が伝えた。
白川総裁の辞任後、日本政府は新総裁人事を急ピッチで進める。安倍首相は新総裁人事に対して、「アベノミクスを受け入れる」よう指示を出している。安倍首相は、緊急の金融緩和策を推進する構えだ。安倍首相という「怖い姑」の意見の他に、日本の政府・民間の「うるさい親戚」もまた、それぞれの基準を発表している。麻生太郎副総理・財務相は、日銀総裁は組織管理能力を持ち、健康状態が良好で、英語に精通し、頻繁な出張および各国中央銀行総裁・財務相との交流に対応できなければならないと発言した。野党のみんなの党は、新総裁は財務省OB以外の博士号取得者から選ぶべきだと主張した。こうすることにより、世界基準に合致するというのだ。
日銀総裁人事は、参議院の同意を必要とする。7月の参議院選挙前に、安倍首相の自民党と公明党が参議院で過半数を占められなかった場合、野党が人選の鍵を握ることになる。皮肉なことに、衆議院選挙で敗北し野党になった民主党が、参議院最大の政党なのだ。しかし3年余りの短い執政期間、民主党は政権運営の難しさを身をもって知った。民主党の海江田万里代表は、日銀総裁人事について無理に反対することはなく、また官僚OBを故意に排除することもないと表明した。