ソロス・ファンドは1992年に英ポンドを狙い撃ちにし、一躍有名になった。今回の円売りの手法には、前回と似通った点がある。メディアの報道によると、ソロス・ファンドのCIOは昨年10月前に訪日しリサーチを行った。円安・量的緩和を「渇望」する人物が首相に就任する確率が最も高いことを知ると、同氏は円安への「賭け」を開始した。その主な戦略は、円相場の差額による取引を通じLBOを強化し、円安・日本株高に向け金融派生商品を買い漁った。9月末以来、日経平均株価は約28%上昇している。
一部メディアは、ヘッジファンド大手の次のターゲットは、英ポンドである可能性があると伝えた。
中国興業銀行資金運営センター貴金属シニアアナリストの蒋舒博士は、「同情報に注目が集まっているのは、それに対する市場の強い予想があるためだ。市場は日本と英国の中央銀行による量的緩和策により、円安・ポンド安が引き起こされると予想している。しかし本当にポンド売りが行われるかについては、現時点では判断できない」と語った。