24日の元宵節、中国の中部・東部が再び有害物質を含んだ濃霧に見舞われ、一部の都市では深刻な大気汚染が発生した。過去1カ月間で、深刻な濃霧が4回に渡り全国30地域(省・自治区・直轄市)を襲い、143万平方メートルの国土が濃霧に覆われた。多発する濃霧を受け、人々は「ガソリンが濃霧の原因になっている」とする懸念を深めている。濃霧に対するガソリンの影響は、どの程度に達するだろうか?排気ガスの放出による汚染の元凶は誰か?ガソリンの品質を向上させた場合、誰がコストを負担するのだろうか?人民日報が伝えた。
■ガソリン、濃霧の主要原因の一つに
-----煤煙と自動車の排気ガスによる汚染、排気ガスによる汚染はガソリンと関連
中国国務院常務会議は2月6日、「すでに発表された第4段階自動車用ガソリン基準を基礎とし、第4段階自動車用ディーゼルオイル基準(硫黄分50ppm以下)を早期発表し、2014年末までを過渡期とする。2013年6月末までに第5段階自動車用ディーゼルオイル基準(硫黄分10ppm以下)を発表し、2013年末までに第5段階自動車用ガソリン基準(硫黄分10ppm以下)を発表し、2017年末までを過渡期とする」ことを決定した。
今回発表された石油製品の品質向上に関わる日程表は、濃霧による圧力を受けたガソリン品質の向上の加速、人々の懸念に対する積極的な姿勢を示すものとされている。石油製品の品質向上は、硫黄分の含有量の減少によって示される。硫黄分の含有量は、自動車排気ガスの「クリーンさ」を示す重要な指標だ。
厦門大学中国エネルギー経済研究センターの林伯強主任は、「自動車用ガソリンに含まれる硫黄分の含有量が、自動車が排出する汚染物全体の水準を示す」と指摘した。