それでは、自動車用石油製品の、大気汚染に対する影響はどれほど深刻なのだろうか。
林主任は、「濃霧を形成する要素はさまざまだが、自動車の排気ガスはその主な原因の一つとなっている。自動車排気ガスは石油製品の基準の他に、自動車の数や渋滞状況とも関連している」と語った。
中国科学院「大気汚染の原因究明・抑制特別研究チーム」が2月3日に発表した研究報告書によると、北京地区のPM2.5の発生源のうち、煤煙および他省からの飛来が4割弱を占め、自動車排気ガスの25%の「貢献度」を上回るという。
中国環境保護部(環境保護省)が発表した「2012年中国機動車汚染防止年報」によると、自動車所有台数の急増に伴い、中国都市部の空気は煤煙と自動車排気ガスによる汚染という特徴を示しており、人々の健康に直接的な影響を与えている。
中国環境保護部の呉暁青副部長はこのほど、「自動車の排気ガスは、都市の濃霧・光化学スモッグの重要原因であり、低空で排出される極小微粒子の多くは有毒・有害物質であり、人の健康を著しく損ねる」と指摘した。