◆社債発行条件引き下げ、取引所市場の発展を促進
新規株式公開(IPO)がいつ再開し、IPO審査待ちの問題をどのように解決するかが市場で話題になっている。また、直接融資比率の引き上げの方針の実施は、IPO規模の大幅拡大につながるだろうとの懸念もある。実際のところ、社会融資構造の最適化、直接融資の割合を引き上げる突破口は債券市場にある。
統計によると、「第10次5カ年計画(2000―2005年)」期の2002―2005年、社会融資規模に占める非金融企業の直接融資の割合は年平均5.03%で、「第11次5カ年計画(2006―2010年)」期の年平均は11.08%だった。中国経済の発展に伴い、「第12次5カ年計画(2011―2015年)」期に、さらに15%以上に引き上げることは難しいことではない。債券市場の発展に力を入れれば、長期間続く「強い株式市場、弱い債券市場」という現象を変えていくことができる。中国国内の債券市場の改革が促進されるにつれ、債券融資に対し、制度面でより良い環境を作り、社債の発行条件を緩和し、審査プロセスを簡素化して効率を引き上げることで、債券融資の魅力が今よりも更に増すのは間違いない。