同級生が集まると、話題はいつも家のことばかりだ。30歳が近づいてきたわれわれ世代は、結婚して職場がある都市で家を構える人が多くなっている。今週にはある「起業家」の友人も長期住宅ローンを抱える「家の奴隷」の仲間に加わった。彼は学校を卒業してからずっと新エネルギー自動車関係の起業チームに関わり、時間も精力もすべて起業に傾けてきた。一度、両親のところにある資金を起業につぎ込もうとしたが、両親は断固として断り、家にある金は結婚して家を買う時にしか使わせないと言い渡した。友人はこのところ上昇を続ける不動産価格を前にして、「ここ数年の苦労の甲斐もなく状況は八方ふさがりで、ちょっとした稼ぎがあってもすべて家賃でなくなってしまう」と嘆き、ついに節を曲げてアルバイト生活を始め、ローンで家を買った。「人民日報」が伝えた。
最近、あるミニブログに「中国の『家の奴隷』は身売りする年齢が世界で最も若い」とあるのを見た。数カ国・地域の初めて家を買った人の平均年齢の統計を取ったところ、北京市は27歳、インドとカナダは31歳、台湾地区は36歳、台北市は39歳、日本は42歳だったのだという。この統計が科学的に正確かどうかは確認できないが、自分の周囲を見渡せば、多くの若い人が卒業、就職、住宅購入、家の奴隷、というライフステージを几帳面に歩んでいるのは確かだ。