また多方面に転載された別のミニブログには、「(阿里巴巴集団の創設者の一人)馬雲は1999年に50万元の資金で北京市で起業した」とあった。馬氏がこの50万元を起業に当てず、家を買っていたなら、現在のように時価総額100億ドルを超える阿里巴巴帝国のトップの座に着くこともなかったという。だがある大学のBBS(電子掲示板)をみると、「当時50万元で家を買った人100人のうち、99人は今満足する生活を送っているはずだ。当時50万元で起業した人のうち、馬雲氏にように成功した人は1000人に1人もいないだろう」といった見方に賛同する人が多数を占める。
20代の若者というものは、本来は失うことを恐れず、勇猛果敢に行動するものだが、中国の現実をみれば、保守的な選択をする人が多く、家の奴隷になっても起業は選ばないといった傾向が顕著だ。これは一方では結婚すれば家をもつべきという伝統的な考え方の影響によるものだが、また一方では中国における起業の難しさ、起業環境の未整備、起業奨励策の少なさといった現実の問題を反映するものでもある。