米フォーブス誌の隔週ウェブサイトは3月25日、「2016年までに中国が米国を上回る経済体に、これは悪いことか?」と題する記事を掲載した。内容は下記の通り。
2016年までに、中国の経済規模が米国を上回るとする予想がある。これは良い事ではないか。
英デイリー・テレグラフ紙は、「経済協力開発機構(OECD)は中国経済の先行きに関する最新の報告書で、中国経済の今年の成長率は8.5%に達し、2014年には8.9%に達すると予想した。OECDは、中国の高度発展はすでに鈍化しているが、現在の投資ペースと改革状況によると、2020年までの中国の年間平均成長率は8%に達するとした。OECDは、価格差要素を考慮すると、中国は2016年頃に米国を抜き、世界最大の経済体になると予想した」と伝えた。これは一つの予想にすぎない。予想、特に将来の予想は非常に難しいとされる。
それではなぜこれが良い事なのだろうか。デイリー・テレグラフの次の記事を見れば、それが少しは理解できるはずだ。「このほど竣工した浙江紅雨医薬用品有限公司の本社ビルで、労働者たちは毎日10時間働き、毎月2日のみの休暇で、約320ポンド(約4万5800円)の月給を得ていると語った。しかし彼らは、仕事に満足している。42歳の王金芳(音訳)さんは、『今の仕事に満足しています。そうでなければ、ここでいつまでも働くわけがありません』と話した。彼女はこの工場ですでに10年間勤務している」