中国銀行業監督管理委員会(銀監会)はこのほど、銀行の金融商品の取り締まりに関する通知を出し、メディアの注目を引きつけた。アナリストは、これは銀行の金融商品の急増に対する警戒を示すものだと分析した。また一部メディアは、「この影響を受け、近年高度成長を続けてきた銀行の金融商品市場の発展がスローダウンする」と伝えた。
米ウォール・ストリート・ジャーナル誌は3月28日、「金融商品の発売が近年急増している。これは銀行自らも、金融商品の急増に警戒していることを示すものだ」と報じた。アナリストらは、一部の資金が高金利貸付により、銀行業から除外されたハイリスクの私営企業に流入することを懸念している。批判的な専門家は、上述した現象により、中国金融システムの貸付・投資の損失が拡大するを指摘した。
報道によると、一部の大型銀行は金融商品の販売の面で、すでに慎重な姿勢を示している。しかし大型銀行が保守化する中、中小銀行による金融商品の販売ペースが加速し続けている。
英ロイター通信は、「銀監会の『緊箍呪』(孫悟空の頭の輪を締め付けるまじない)からの影響を受け、近年高度成長を続けてきた銀行の金融商品市場の発展がスローダウンする見通しだ。債権類金融商品よるオフバランス金融が重傷をこうむるだろう」と伝えた。
国内メディアの情報によると、銀監会の同通知の中心的な内容は、金融商品の投資資産とのマッチング、および各商品の単独管理・口座開設・計算の徹底だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月29日