中国鋼鉄工業協会(中鋼協)が8日発表したデータによると、協会加盟企業の3月下旬の1日あたりの粗鋼生産量は167万5800トンで、中旬に比べ0.49%増となり、鉄鋼企業の生産量が小幅に増加したことが分かった。9日付中国証券報が伝えた。
2013年第1四半期、市場の需要が伸びなかったが、ほぼすべての製鋼所が出荷価格を引き上げており、コストの上昇幅も限定的だったため、業界全体の収益が改善した可能性は大きい。一方で、末端市場の鉄鋼製品価格が下がり、仕入価格と販売価格の逆ザヤが深刻化していることを背景に、鉄鋼販売業者の赤字拡大圧力は増している。
「中国証券報」より 2013年4月9日