英小売業協会のスポークスマンはフィナンシャル・タイムズの取材に、こうした規定はメーカー側の要請を受けて打ち出されたものとの見方を示した。メーカーは組織的な顧客グループが大挙して粉ミルクを購入し、輸出することで、企業の利益を損なっていると考えているのだという。
オーストラリアでは約2カ月前に、大手ショッピングセンターや薬品・保健品店が粉ミルクの購入を1人4缶までに制限した。この他、ドイツ税関は中国人が中国に送ることのできる粉ミルクを通常1回5点までに制限している。
ニュージーランドの主要スーパーは昨年初めから粉ミルクの購入を1人2缶までに制限した。この購入制限は同年9月に強化され、乳製品をニュージーランド本土から持ち出す行為はネットショッピングや親戚・友人の贈り物を含め全て輸出と見なし、登記済みの輸出業者のみが輸出する資格を持つこととなった。