業界関係者は各国が粉ミルク購入制限を実施するのは早いか遅いかの問題だと指摘する。「自国の乳児の健康のため、欧米諸国は国内で販売される粉ミルクに補助金を出しており、これは地元市民のための社会福祉の一環だ。国内市場の粉ミルクが中国人消費者に買って持ち去られることは、この補助金が中国の乳児に山分けされることを意味し、現地政府としては断じて許せないことだ」と、乳業専門家の王丁綿氏は説明した。
王氏は「中国では粉ミルクに対する補助金はほぼない。また、中国は輸入粉ミルクに高い税金を課している。5-10%の関税、10%の品質検査費、17%の付加価値税などだ」と明かした。
王氏は中国粉ミルク市場について、補助金は二の次であり「国産粉ミルクブランドの品質を保証し、国産粉ミルクへの消費者の信頼を確立し、中国人消費者が遊撃隊のように海外で粉ミルクを買いだめしなくてもいいようにすることが当面の急務だ」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年4月11日