香子さんは上海で生活する日本人だ。彼女は多くの日本人と同じく、貯金の管理を母親に任せている。香子さんは4月14日に本紙に対して、「わが家は典型的なミセス・ワタナベ型の資産管理で、母もその一人です。母は数日前、保有している日本国債を売り払ったと言いました」と語った。
ミセス・ワタナベが日本国債を手放し、大きな影響が生じている。東京証券取引所では4月11日、日本国債先物の取引が一時停止となった。これは6月物10年債が投げ売りされたためで、債券価格が暴落し、利回りが8ベーシスポイント上昇の60ベーシスポイントに達し、日本債券市場の近年最高水準の上げ幅となった。