人民元相場が過去最高を更新し、第1四半期の輸出データが2桁台の成長を見せ、不動産市場も活況を呈している。市場ではこれらの現象を受け、ホットマネーの演じる役割に関する注目が集まっている。ホットマネーの専門家、広東省社会科学院教授の黎友煥氏は本誌の取材に応じた際に、このほどホットマネーの流入に新たな動きがあったと表明した。
日本からのホットマネー、広東省に流入
黎氏が最新の研究の中で引用したデータは印象的だ。新興市場投資基金の調査会社EPFRのデータによると、今年3月1日から5日にかけて、海外資金の中国流入が加速し、5日だけでも1億5300万ドルが流入した。これらのデータに加え、その他の各指標も海外資金の回流の加速を反映した。