生産業者と取引業者は、中国の燃料炭の需要低迷に伴い、本四半期の輸入量も減少すると見られると指摘した。アジアの石炭市場はこの主柱を失い、さらにはオーストラリアのすでに低下している標準炭価格を脅かしている。英ロイター通信が伝えた。
中国は2011年に日本を抜き、世界最大の石炭輸入国になった。アジアの生産業者はこの供給過剰な市場を見て、石炭輸出の急速な回復により、オーストラリアの石炭価格を支えることを期待した。しかし中国国内の石炭価格は先週低下を続けた。これは輸入価格がすでに現地の石炭を上回っていることを意味している。
事業単位は、輸入価格と減少を続ける国内市場の需要の釣り合いが取れるタイミングを見計らっているが、現在の石炭供給は依然として余裕がある。また発電所の在庫も、三週間の消費を支えることが可能だ。在庫量が高位を推移し続けるという可能性も指摘されている。
シンガポールの石炭取引業者は、中国国内の石炭価格が低下を続ければ、海外の石炭価格もそれに伴い低下すると予想した。一部の生産業者は時間を先延ばしし価格上昇に期待しているが、これは過分の望みになる可能性がある。
インドネシアの石炭輸出業者は、価格差が開きすぎており、売手と買手の取引がまとまりにくいと指摘した。中国では価格低下のムードが支配的になっており、買手は行動に出る前に改善の兆しが現れないかを静観している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月21日