中国では、不動産税の試行地域の拡大が本格的に開始することが19日、明らかになった。上海市、重慶市における不動産税徴収の試行に続き、2013年は試行地域が新たに数カ所増える見込みである。新たに試行が始まる都市の実施案と基準は、その地域の状況に応じて定められ、不動産価格の増加分に対する課税が焦点であると見られる。20日付中国証券報が伝えた。
アナリストは「不動産市場の調整過程において、過度の行政手段による調整はその場しのぎの策に過ぎず、改革を深化していく中で、相応の行政による調整を減らし、或いは徐々に手を引く必要がある。不動産税の試行地域拡大は不動産市場の長期的な制度の構築に有益であり、行政手段による調整のフェードアウトを早めることに繋がる」と指摘する。また、「第2陣の試行都市の数は限られており、市場に対する影響は大きくない」という。
「中国証券報」より 2013年5月20日