2013年第2四半期以降、人民元が急上昇傾向を続け、人民元対米ドルレート基準値は18回に渡り為替改革実施以来の最高値を更新した。しかし、専門家は、人民元相場は段階的な天井を付けた可能性があると指摘している。
国家情報センター世界経済研究室の張茉楠副研究員と国泰君安証券の固定収益部研究主管の周文淵氏は、内外の金利差、バランスシートの構造、人民元レート決定メカニズムという3つの要因がこれまでの人民元の急上昇をもたらしたと話す。両氏は人民元相場はこれで段階的な天井を付けた可能性があると指摘する一方で、中長期的には、人民元は穏やかな上昇傾向をたどるだろうとの見方を示している。
「中国証券報」より 2013年6月7日