中国人民銀行(中央銀行)が発表した最新のデータによると、中央銀行の4月の新規外貨買い入れ額が2843億4300万元で、同月の2943億5400万元の金融機関新規外貨買い入れ額をほぼ相殺した。6日付中国証券報が伝えた。
アナリストは、5月以降中国の新規外貨買い入れ額が減少すると見ている。招商証券の謝亜軒ら研究員は、「国家外匯管理局(外匯局)が先般『外貨資金流入管理強化の関連問題に関する通知』を下達した。効果はまもなく現れると見られる。したがって、5月およびその後の数カ月の新規外貨買い入れ額は1000―2000億元程度に縮小するだろう」と話す。一方で、「それに伴い、銀行間市場資金需給の逼迫間が高まり、一部資産価格に調整圧力がもたらされる」とも指摘している。
「中国証券報」より 2013年6月6日