中国の外貨準備高と外貨買取専用資金は今年より、2012年の安定的な流れを一変させ、急増している。中国は第1四半期に外貨準備高が1280億ドル増となり、昨年通年の増加分に迫った。外貨買取専用資金は、1兆2000億元増となった(昨年通年は4946億元増)。中国の銀行の元転・外貨転はこのほど巨額の黒字を実現しており、輸出入に異常なキャッシュフローがあることなどから、その裏側では大量の世界ホットマネーが流動していることが分かる。中国はこれを警戒し続ける必要がある。
中国は国際遊休資本の目標となっているが、そこには必然性がある。中国経済は近年高い成長率を維持しており、国際資本にとって高い魅力を持つ。短期的な要素を見ると、人民元相場の上昇と上昇ムード、国内の高い基準金利、オフショア・インショア人民元間の差益が、ホットマネーに市場を跨ぐ利ざや獲得の機会を提供している。
世界ホットマネーの大規模な流動は、国内経済の運行に直接的・間接的な影響をもたらす。
まず、ホットマネーは外貨買取専用資金の規模を直接拡大し、金融政策実施の自発性に影響し、インフレ圧力を拡大する。