中国農業部(農業省)と国際連合食糧農業機関(FAO)が共催した「世界重要農業遺産システム」(GIAHS)試験区の認定に関する記念式典が北京で開催され、浙江省の「紹興会稽山古カヤ林」、河北省「宣化都市伝統ぶどう園」が入選した。人民日報が伝えた。
FAOは2002年よりGIAHSプロジェクトをスタートしており、世界的な農業文化遺産システムの構築を目的としている。中国はGIAHSに最も早く賛同し、積極的に参与した国の一つだ。現在までに、GIAHSに認定された25ヵ所の試験区のうち、中国は8ヵ所で世界最多となっている。
「紹興会稽山古カヤ林」は、浙江省中東部の会稽山の山脈に位置し、カヤの原産地・主産地だ。1400年以上の樹齢を誇る古カヤ林は、古代の良種育成および接木技術の「生きた標本」だ。「宣化都市伝統ぶどう園」は1300年以上のぶどう栽培の歴史を持ち、庭での栽培を中心としている。その独特な漏斗型の棚は独特な文化景観をなしており、世界で初めてGIAHS試験区に認定された都市農業文化遺産だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月15日