中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の尚福林主席は29日、「2013年陸家嘴フォーラム」において、「現在、地方政府の融資プラットフォームと不動産融資のリスクは制御できている。市場からの期待感が高まっている民間資本の銀行分野への進出についても、重要なブレークスルーが実現する見込みだ」と話した。1日付中国証券報が伝えた。
尚主席は「民間資本によるリスク自己負担の民営銀行、ファイナンスリース会社・消費金融会社等の設立を試験的に行うことを認可すべきだ」との考えを示した。「関連する制度を定めることで、モラル・ハザードを防止し、リスクの波及を防ぐことができる」という。尚主席はまた、民間資本の株式投資や金融機関の再編・改造への参加を奨励すること、十分に成熟し、運営が安定している村・鎮クラスの銀行が最低出資比率の範囲内で、主要発起銀行と他の株主との間で持株比率を調整することを承認することなどを提案した。
「中国証券報」より 2013年7月1日