今年前半の経済情勢はやや予想外だった。昨年第4四半期(10~12月期)の景気回復傾向が続かず、今年4~6月のGDP成長率について多くの機関が第1四半期(1~3月期)の7.7%の水準を下回ると予測する。
中国人民銀行(中央銀行)が25日に再び政策的立場に関する声明を出し、必要なら今後も市場に流動的支持を提供すると発表した。この対応が市場の緊張感をほぐし、銀行間市場の金利を安定させるはずだ。
瑞銀証券の汪涛チーフエコノミストによると、今後数カ月、貸出の伸びが鈍り、実体経済の融資コストが上げる見通し。一部のシャドーバンキングの停滞・収縮にともない、地方融資プラットフォームや建設業関連部門などシャドーバンキングの貸出に頼っていた部門は大きな打撃を受ける可能性が高い。
国家統計局の日程によると、今月15日に上半期の主要経済データが発表され、下半期の経済成長に対する国務院の調整もこの時に明らかになる。