丁念華さんは、山東省淄博市沂源県で生まれ育った農民で、彼をよく知る人はみな「丁さん」と呼んでいる。
この「田舎人」の丁さんは、人から羨まれる「リンゴ・ドリーム」を見た。2003年春、40歳を超える丁念華さんは、仕事を辞めてビジネスを始め、果物野菜専門協同組合――華盛会社を創設した。2007年、「北京オリンピック推薦果物」の選出が始まり、丁さんは有機肥料で栽培した自分の紅富士リンゴを持って北京を訪れた。5回の選考を経て、沂源県のリンゴは全国から参加した900以上の中から、「北京オリンピック推薦果物」という光栄な称号を獲得した。
2008年、華盛会社は北京オリンピックに紅富士リンゴ7万9000キロを供給した。また、北京オリンピック組織委員会から、紅富士リンゴに「北京2008オリンピック専門供給商品」の称号を10年使用する権利を得た。これは、沂源県のリンゴと沂蒙山果物野菜専門協同組合が世界に向かっていることを示している。
2012年に沂源県が決定した「中国(沂源)リンゴ大世界」プロジェクトの建設は、同県全体の2012年度の実効性のある10大出来事の一つであるとともに、華盛会社の重大な建設中プロジェクトでもある。
「沂源紅富士」リンゴ大世界のコア栽培モデル区で、丁念華さんは記者に対し、今後は有機肥料を使用したリンゴ栽培基準に基づく「沂源紅富士」品種の育成に力を入れ、「民族ブランド農業」の魅力を示し、「沂源紅富士」という民族ブランドの世界での知名度を高めたい考えを表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月1日