中央政府は今年、資源が枯渇した地方都市を支援するための財政移転支出として昨年を5%上回る168億元を計上している。資源枯渇型都市が昔から抱えてきた重荷を下ろすのを助け、都市のモデル転換を加速的に推進するのが狙いだ。「人民日報」が伝えた。
財政移転の資金は主に資源枯渇のタイプ、非農業人口、所在の省・自治区の財政状況、当該都市の財政が抱える困難の程度といった客観的な要因を踏まえ、公式に基づいて分配される。分配額が多いエリアは、黒竜江省(20億4千万元)、遼寧省(16億4千万元)、吉林省(15億2700万元)。支援を受けた地方政府は資金を統一的に計画配分し、生態環境の整備、都市のインフラ建設、社会保障などの分野で重点的に利用することが可能だ。
こうした財政移転政策の実施により、典型的な資源枯渇型都市である阜新市、撫順市(ともに遼寧省)、伊春市(黒竜江省)、石嘴山市(寧夏回族自治区)などの政府は、長年にわたって蓄積されたインフラ建設の負債を解消でき、長い時の中で積み上げられてきた歴史的な重荷を下ろすことができ、計画から時間が経った市民の生活を豊かにするためのプロジェクトを実施することができた。現地の政府と企業が経済のモデル転換加速に寄せる信頼感は著しく高まり、現地の人々は困難からの脱却への希望の光をみるようになった。
中央政府は2007年から資源枯渇型都市への財政移転支出を予算に計上するようになった。国務院の承認を受けて、阜新市、遼源市(吉林省)、伊春市、石嘴山市、撫順市、烏海市(内蒙古(モンゴル)自治区)、鐘祥市(湖北省)、万山区(貴州省)、井ケイ鉱区(河北省)など69市(県、市轄区)を、3段階に分け相次いで支援の対象とした。(編集KS)
*ケイ:「こざとへん」に「徑」の旁
「人民網日本語版」2013年7月4日