中国入選企業、構造に乱れも
同ランキングに入選する中国企業の数が増加を続けているが、中国大陸部の企業には深刻な構造の乱れが存在し、注目を集めている。
業界別に見ると、中国銀行業のランキングと利益は全体的に大幅上昇しており、入選した商業銀行9行が89社の利益総額の55.2%を占めた。米金融業からは27社が入選したが、その利益が占める比率は25.9%のみだった。金融は本来、実体経済に貢献するものであるが、製鉄・水運・石炭などの実体経済を代表する業界はそれぞれ低迷した。不安定な実体経済は、不安定な経済の基盤を意味する。中国の過度な金融化は、警戒すべき現象だ。
産業構造別に見ると、今回入選した中国企業は依然として、製鉄・自動車・エネルギー・化学工業・金融など、資金密集型・資源型企業に集中した。これと比べ、食品・製薬・電子機器などの民間経済を中心とする消費業界からの入選は少なかった。これとは対照的に、米国などの先進国の入選企業には、ハイテク・食品・小売などが含まれる。