世界最大の現金自動預け払い機(ATM)サプライヤーであるドイツのウインコール・ニックスドルフのグローバル副総裁イェンス・ボーレン氏はこのほど、取材に応える中で、「ここ数年、中国はATMの新機設置数が世界で最も多い国となっている。まもなく中国のATM設置数は世界1位になると確信する」と述べた。「国際金融報」が伝えた。
中国人民銀行(中央銀行)が発表した「2012年決済システムの全体的運営情況」によると、2010年末現在、中国のネットワークにおけるATMの保有台数は27万1千台に上り、中国は日本に代わり米国に次ぐ世界2位のATM市場になった。12年末には、国内の保有台数が41万5600台となり、前年比8万1800台の増加で、増加率は24.51%になった。中国は今やATMの設置ペースが世界で最も速い国だ。
ボーレン氏によると、中国で昨年設置されたATMは総額10億ドルを超え、関連のソフトウエアやサービスの価格はこの3倍に達するとみられる。また中国ATM市場の容量が毎年10%以上のペースで拡大している。中国など新興市場の急速な伸びに後押しされて、ウインコールの前年度世界市場売上高の増加率は10%を超え、純利益の増加率は50%に達した。他のATMサプライヤーも同じような伸びを示したという。
12年末現在、中国の銀行が発行した銀行のキャッシュカードは累計35億3400万枚に上り、カードの増加に伴って、より多くのATM需要が生まれ、関連ソフト・サービスのグレードアップが求められるようになった。今後3年から5年の間に、中国で利用されるATMの台数は米国を抜いて世界一になることが予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月13日