第5回中米戦略経済対話の開幕式で式辞を述べる汪副総理(左から2人目)
第5回中米戦略経済対話が現地時間10日、米ワシントンで開幕し、両国の代表は協力を通じて溝を解消する意向を共に表明した。中米経済対話の開幕式で、汪洋副総理は中米の経済関係をユーモアたっぷりに「夫婦関係」に喩え、「両家は離婚の道を歩むわけにはいかない」と述べた。京華時報が伝えた。
■汪洋副総理「国家間の口論は戦争よりまし」
同日、米国務省で対話の開幕式が行なわれた。まずバイデン米副大統領が式辞を述べ、続いて汪中国副総理、ルー米財務長官、楊潔チ中国国務委員、ケリー米国務長官が式辞を述べた。
「世界の歴史を振り返ってみると、国家間の対話は対立よりよく、口論は戦争よりましだ」。汪副総理は式辞で「中米は国交樹立前は互いに全く接触を持たず、顔を合わせずにしょっちゅう互いに非難し、罵り合っていた。だがこうした非難や罵り合いによって問題が解決されることはなかった」と指摘。「対話と論争は創造的思考を触発する重要な方法であることがよくあり、論争の中で追い詰められた時にとっさに良い知恵が浮かんだり、壁を乗り越える新たな方法を見いだしたり、協力の共通認識にいたることが往々にしてある」と述べた。
汪副総理はまた「両国の経済関係の急速な発展の過程で生じる問題や摩擦については、双方は対話を通じて相違を埋め、溝を管理・コントロールすべきだ。経済問題を政治化したり、特定の問題を拡大したり、中米関係の安定的発展の基礎を一時の事、一つの事で動揺させるべきではない」と指摘した。