2013年も折り返しとなり、上半期の中国経済ではどのようなキーワードが注目されていただろうか。中国経済網は上半期の経済動向を総括・整理し、経済データを分析し、更にはネット検索とメディアの報道で上位を占めていたワードをピックアップし、2013年上半期の中国経済10大キーワードをまとめた。突如現れた「リコノミクス(李克強の経済学)」などの新しいものや、「都市化」「シャドーバンキング(影の銀行業務)」のように高く注目されていた単語などが選ばれた。また、「流動性」のように注目度が急上昇しているものや、ネットから出てきた流行語である「房族」もある。
◆都市化
13年前、『第10次五カ年計画(2001−2005年)意見』で正式に「都市化」という単語が使用されるようになり、中国経済の注目ワードとなった。新指導部発足以来、都市化は中国の経済発展の重要な牽引力と位置づけられ、「トップレベルデザイン」という全体的な発展計画の実施もより一層現実味を帯びてきている。30年あまり、中国の都市部の常住人口の都市化率は年間平均1%上昇しており、2012年には52.6%に達した一方で、戸籍人口の都市化率は34.5%に止まり、2億人あまりの農民工(農村からの出稼ぎ労働者)が戸籍上都市部の住民ときちんと登録されておらず、都市化は早急に一連の改革によって新たなモデルチェンジを行っていく必要がある。最新の情報によると、中国は全面的に小都市の戸籍登録制限を廃止し、大都市の戸籍登録条件を緩和することで、条件を満たす農業移転人口の市民化(農民の都市部への転籍)を推進する。