環渤海の経済一体化 中国経済の新たな原動力に
環渤海経済圏は中国東部に位置し、北京・天津・河北省および山東半島・遼寧半島とつながっている。その総人口は2億5000万人に達し、GDPや投資・消費・輸出入などの主要経済指標は、全国の約4分の1を占める。長江デルタや珠江デルタと比べ、環渤海地区は経済規模、陸地交通、海上通航のいずれの面でも恵まれており、最も高い潜在力を持つ経済の新たな成長源の一つだ。
環渤海地区の一体化はこれまで十分でなかった。成熟し整備された交通の優勢、重要な海運の港を持っているが、長江デルタなどの地区と比べると地域協力の水準が低く、地域内の産業融合が不十分だ。一部の省・直轄市の産業が同一化し、同じ構造を持つという現象が際立っている。
李克強総理は今年6月8日、環渤海地区経済座談会に出席した際に、「環渤海地区は改革・イノベーションを大々的に推進し、構造調整・改善に取り組み、対内・対外開放を拡大し、地域協力のペースを加速し、地域協力発展の協調メカニズムを構築する。インフラの相互連動、統一的な市場体系の建設、社会保障制度の結合を重点とし、地域経済一体化の重大な進展を獲得する」と発言した。