中国社会科学院世界経済・政治研究所国際貿易研究室の宋泓主任は記者に対して、「中日韓FTAは間もなく第2回会合を開始する。多国間交渉の前例によると、一般的に初めの数回の会合では実質的な議題には触れられず、準備および相互理解の促進の内容が多くなる。今回の会合も同様で、探りを入れることが目的だ」と語った。
中国社会科学院日本研究所経済研究室の張季風主任は経済参考報の記者に対して、「今回の会合で実質的な進展を得ることは非常に難しい。中日韓FTAに最大の影響を与える要素は経済ではなく、政治関係や地域外の大国の干渉だ。ゆえに中日・日韓の首脳会談が中断されている現在の外交を受け、3カ国のFTA会合は実質的な進展を得がたい」と懸念した。
張主任は、「日本が多方面から探りを入れる可能性が高く、互いにコマを利用し、交渉の進展を促していくことになる。例えば中日韓FTA会合において、3カ国はTPPをコマとし、条件について話し合うだろう。そうなれば、日本は具体的な条項で譲歩しがたくなる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月30日