◆競争力低下 アキュラが東風ホンダを見捨てる
ある業界関係者は、「アキュラの中国国内における販売は現在振るわないが、アキュラを獲得すれば企業の全体的な製造・管理水準を引き上げることが可能だ。また中国における自動車消費のアップグレードにより、高級車に属するアキュラの商品力を上手く活用できれば、大きなチャンスをつかむことができる。この面から見ると、東風ホンダにとってアキュラを失ったことは、大きな損失だと言える」と分析した。
業界関係者は、アキュラを失った東風ホンダが現在最も反省すべきは、その体系的な競争力の問題だと指摘した。確かに華南市場では日本車の人気が高く、珠江デルタには関連資源が豊富であるため、客観的に見てもアキュラが広汽集団を選択する理由は存在する。しかし東風ホンダの経営に隠されたリスクもまた、アキュラを失った原因の一つになっている。消息筋のスクープによると、東風ホンダのディーラーの多くは、製品の競争力の低下、マーケティング能力の低迷、ディーラーに対する指導と支援の不足といった原因により、赤字に直面し始めているという。