近年の発展により中国は世界で最も影響力のある造船大国となったが、自主革新能力の弱さ、生産能力過剰などの課題が業界の発展を妨げている。国務院はこのほど発表した「船舶工業構造調整の加速化と構造転換・高度化の促進に関する案(2013~2015)」は中国の造船業に何をもたらし、当面の経済構造調整にどんな影響をもたらすのか?
今年1~6月の全国の造船竣工量は2060万積載重量トン 、新規受注量は2290万積載重量トンだった。6月末の時点で手持ちの受注量は1万898万積載重量トン。これらの数字はそれぞれ世界市場シェアの39.1%、44.2%、43.1%を占める。
この3つの指標をみる限り、中国は世界最大の造船大国といえる。近年、中国の船舶工業の総合力は着実に向上、ばら積み貨物船、タンカー、コンテナ船といった3大主流船型の自主開発能力を備え、ハイテク、高付加価値の船舶や海洋事業設備の分野でも突破口を開き、大型船舶メーカーの造船周期と品質管理は世界でも先進的レベルにある。