船舶工業は高度成長と同時に、自主革新能力の弱さ、非効率な成長パターン、低水準の重複投資、深刻な生産能力の過剰、船用関連設備の発展の後れ、海洋設備開発の進展が遅いなどの課題が日増しに浮き彫りになっている。
世界的な海運、造船市場の低迷の影響を受け、近年、中国の造船市場も大きな打撃を受け、新規受注の大幅な減少、企業の融資難、契約履行・船引き渡しリスクの増加など、船舶工業は厳しい状況に直面している。
「造船業の問題は経済周期の影響、それに構造的要素も関わってくる」と中国船舶工業業界協会の王錦連秘書長は語る。
前出の実施方案には、(1)技術革新の加速、イノベーション政策の実施(2)カギとなる総合設備と材料製造レベルの向上(3)船舶産業の生産力の調整と最適化(4)需要構造の改善、ハイエンド製品の発展加速(5)世界市場シェアの安定(6)軍民融合発展の推進(7)企業管理と業界サービスの強化――といった7つの主要任務が盛り込まれている。