海外メディア1日付の報道によると、NECは31日、携帯電話の事業見直しの一環として、スマートフォン事業から撤退する方針であると発表したことが明らかになった。タブレットと従来型の携帯電話の事業は継続するという。
NECは急速に普及の進んだスマートフォンへの取り組みに出遅れ、市場への進出で大幅な後れを取ったことで、その後も魅力ある商品の開発ができず、やむなく撤退を決断したとしている。
NECのスマートフォン市場からの撤退には日本の市場環境も大きく影響しており、数少ない他の日本の携帯電話端末メーカーも、アップルやサムスンなどの海外勢に押されて厳しい状況に陥っている。日本の携帯市場において、NECはかつて28%のシェアを誇っていたが、今では5.3%まで縮小している。市場が大きく変化し、富士通と東芝のように、生き残るために携帯電話事業を統合したメーカーがある一方、三菱のように完全に撤退したところもある。
関係者は「NECは国内市場に頼りすぎており、結果、スマートフォンが世界の市場で台頭するチャンスに乗り遅れてしまった」と指摘している。
また、NECの敗退には、日本のスマートフォン市場における海外メーカーの勢いも関係しており、とりわけアップルやサムスンなどの人気を前にして、NECの力が及ばないのはやむを得ない事である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月4日