中国の7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3となり、前月より0.2ポイント微増した。観測筋は「経済成長が鈍化するなか、PMIが季節要因に反して微増したのは、金融政策の微調整を受けての市場の期待感改善と、経済成長にプラス要因が現れ始めたことが影響している。このところ、投資の安定、海外貿易の安定、消費の拡大など一連の経済を『下支え』するシグナルが発せられたことで、経済の減速圧力は軽減すると見られ、経済の底入れ傾向は明らかになりつつあり、引き続き経済運営を合理的な範囲に維持することができる見込みだ。そうしたことを前提として、経済の構造調整は断固として推進されるだろう。マクロ調整は短期的な成長の安定と長期的な構造調整、改革の促進を上手く合わせて進める必要がある」との見方を示している。2日付中国証券報が伝えた。
過去9年間の統計データを見ると、2009年7月にPMIが前月より0.1ポイント微増したことを除けば、その他の年における7月のPMIはいずれも前月より平均して1ポイント縮小している。2013年7月のPMIが季節要因に反して0.2ポイント微増したのは、政策の微調整による期待感の改善が大きく影響している。