金の販売者にとって、damaは神様とも呼べる顧客だ。北京太陽金店の焦光義副総経理は、「中国のおばさんは、金の買い占めブームにおける主役だ。彼女たちにとって、金価格がこれほど低下したのは初めてであり、非常に魅力的だ。金相場が暴落した4月、中年女性の消費者が消費をけん引し、当店の売上高が通常の月の倍以上になった」と語った。質屋業を手がける宝瑞通典当行の関係者は、「このほど金価格を引き下げてから、店内の顧客数が通常の3-4倍になった。購入の主力は、依然として中年の女性消費者だ。彼女たちは一人で、もしくは娘を連れて購入に訪れている」と述べた。
damaは金売り場で「向かうところ敵なし」となっている。しかし彼女たちは、世界金取引市場の主役ではない。damaが金価格を揺るがすという説にも、基本的な根拠が欠けている。今年第2四半期に金価格が数回の暴落を経たことを受け、金ETFが大規模な金売却を行った。中央銀行の金購入量も減少した。世界黄金協会のデータによると、第2四半期の金の全体的な需要は12%減となり、4年ぶりの低水準の856.3トンとなった。