中国科学院院士(科学アカデミー会員)、上海太陽電池研究開発センター主任のチョ君浩氏は21日、第5回中国電池技術イノベーション(上海)フォーラムで、内外の薄膜太陽電池に関する研究開発の現状について説明した際、「薄膜太陽電池はその柔軟性や軽さ、デザイン性などの特徴から、今後、建物の屋根や半透明タイプの外壁、遮光システムなどの分野での需要が高まる見通しだ」との見方を示した。22日付中国証券報が伝えた。
欧州連合(EU)と中国の太陽光パネルをめぐる通商紛争については、「実質上は結晶シリコン太陽電池に圧力をかけ、薄膜太陽電池を擁護することが目的である」との見方もある。現在、世界における太陽光パネルは主に結晶シリコン太陽電池と薄膜太陽電池の二つに大きく分かれている。中国の大多数の企業は結晶シリコン太陽電池の分野に集中しており、EUの狙いは明らかである。
「中国証券報」より 2013年8月22日