スタンダードチャータード銀行はこのほど、「米国と中国――アジアにとって重要なのはどちらか」と題する研究報告を発表した。環球時報の記者が入手した同報告は、過去10年間の米国および中国本土の経済データについて、各自の中国香港・中国台湾・インド・インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・韓国・タイ・オーストラリアといった、アジアの10の国と地域に対する経済的影響力を分析した。
同報告によると、米国の経済成長のアジアに対する経済的影響力は、過去10年間で中国を上回っていた。しかし2008−2013年、中国の経済成長のアジアに対する経済的影響力が日増しに拡大し、米国を上回った。米国のサブプライム危機の発生以来、中国はアジアの輸出に重要な支柱を提供した。2005年より、アジアの10の国と地域の対中輸出は増加を続けている。フィリピンとインドを除く8の国と地域の対中輸出が、2012年に対米輸出を上回った。そのうち北東アジアとオーストラリアの対中輸出は、対米輸出を大幅に上回った。同報告はさらに、アジアから中国に輸出される商品のほとんどは中間商品であるが、アジアから米国に輸出される商品の多くは消費財だと強調した。