自由貿易協定の構築は中日韓にとってプラスになることだ。自由貿易圏が生まれれば、北東アジアの地域経済協力を強化することで地域内の政治や歴史などをめぐる矛盾や衝突を和らげ、地域経済の発展に新たな活力を注入し、3カ国に経済と政治の両面で利益をもたらすものと期待できる。特に東アジアの各経済体は欧米市場への依存度が高く、これは一方では東アジア経済の自主性に悪影響を及ぼし、また一方では東アジアの通貨が米ドル頼みから脱却することを難しくしている。こうして東アジアは寄り集まって米国のために商品を補充・提供する生産現場、また低金利の融資を提供する「金のなる木」に成り下がっている。こうした局面を脱したいなら、東アジア地
域の経済一体化を強化し、欧米市場の一部を地域内市場に切り替えることが脱出口になる。中国はASEANとの自由貿易協定がどれほど大きな進展を遂げても、経済発展水準が非常に高い日韓両国との間で自由貿易協定を結ぶことができなければ、東アジア地域の経済一体化は成功とはいえない。中日韓自由貿易圏構築の成功を期する。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年8月22日