上海自由貿易試験区の設立が批准を得ると、全国各地で「自由貿易区」のブームが巻き起こった。自由貿易区の申請を行った都市には、天津市、福建省アモイ市、重慶市、浙江省舟山市が含まれ、また広州市南沙・深セン市前海・珠海市横琴は「広東省・香港・マカオ自由貿易区」の共同建設を提案している。「自由貿易区」の二つ目の座は誰が手にするのだろうか。
対外経済貿易大学国際経済研究院の庄芮副院長は、「上海自由貿易区は一つのモデルになるが、完全にコピーできるとは限らない。コピーできるのは一部の規則的なもの、例えば法律の変更や一部のやり方のイノベーションとなる」と指摘した。
広東省・香港・マカオ自由貿易区が提案
広東省の朱小丹省長はこのほど公式の場で、「広東省は中国国務院に対して、南沙・前海・横琴国家自由貿易区の設立を正式に申請した。この自由貿易区は広東省・香港・マカオ自由貿易区として位置づけられる。同自由貿易区の設立は、香港と広東省の活力をさらに引き出すだろう」と語った。