中国政府は9日、2012年の中国の対外直接投資は過去最高規模を記録し、世界3位の対外投資国になったと発表した。中国関連部門が9日発表した声明によると、アジアの大国である中国の2012年の対外直接投資額は前年比17.6%増の878億米ドルに達した。
中国経済の全速力の成長に伴い、中国政府は一貫して、国内企業の「世界進出」を後押ししてきた。投資の範囲や規模は絶えず拡大し、各種資源への進出に止まらず、世界市場でのシェアもますます拡大している。中国政府は既に「対外直接投資の年平均成長率を17%に引き上げ、2015年には1500億米ドルに達するよう目指す」との目標を打ち出している。
しかしながら、中国の対外投資の累計額は世界13位にとどまっており、「中国の対外投資の始動が遅かった」ことが要因である。アメリカの対外投資の累計額は中国の10倍で、イギリスは約3倍だ。
中国の対外直接投資は経済の全ての業種を網羅しているものの、投資がやや集中している業種もある。2012年、中国の対外投資の主要目的地は中国の香港地域だった。2012年末に時点で、中国の国外(香港・マカオ含む)企業の従業員数は149万人に達し、うち半数近くが外国人である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月10日