東京が2020年夏季オリンピックの開催権を獲得し、アベノミスクの支持者を喜ばせている。これはインフラと観光の巨大な需要が日本経済をけん引するからだ。しかしその一方で、オリンピックの巨額の出費は膨大な国の借金を拡大するだけだ。そうなれば、人々はまだ日本の奇跡を信じようとするだろうか。
経済競争力の強化に期待
東京オリンピックが、日本経済の競争力を高めることに期待できる。日本政府は、オリンピックがGDPを0.3ポイント押し上げると予想している。しかしモルガン・スタンレーMUFG証券の日本担当チーフアナリストのロバート・フェルドマン氏は、「その貢献度はロンドンオリンピックに近づき、今後7年内にGDPを0.7−0.8ポイント押し上げる。これは金額に換算すると3−4兆円の規模に相当する」と分析した。