1964年の奇跡の再演は困難
投資家は日本経済の台頭を喜ぶべきだろうか。その前にまず、日本の山のように積もった国の借金について考慮する必要がある。
日本は世界最高額の借金を抱えている国であり、2012年の政府債の対GDP比は214.3%に達し、2004年から59ポイント上昇している。また日銀は毎月780億ドル規模の債券を購入しており、これが政府の負債水準を急激に引き上げることが懸念される。
ブルームバーグの資料によると、日銀の保有している資産は8月末に206兆円に急増し、過去最高額を記録した。そのうちの圧倒的多数は、国債と政府有価証券だ。