中国の李克強首相は11日の午前大連で、夏季ダボス会議に出席するため、中国を訪問中のベルギーのディルポ首相とフィンランドのカタイネン首相とそれぞれ会談しました。
ディルポ首相と会談した際、李首相はベルギーの第6代国王・アルベール2世とフィリップ国王への挨拶を伝えた上で、「今年5月にベルギーを訪問した際、首相の熱烈な歓迎を受け、当時のフィリップ皇太子とともに、廃棄物回収工場を訪れたことが深く印象に残っている」と述べました。
これに対して、ディルポ首相は新たに即位したフィリップ国王からの挨拶を伝えたうえで、両国関係の協力強化の意向を示しました。
またフィンランドのカタイネン首相と会談した際、李首相は「中国とフィンランド両国の関係は順調に発展している。カタイネン首相は中国との関係発展を非常に重視し、一貫して「中国チャンス論」を提唱し、同国だけではなくヨーロッパにもプラスの影響を与えた。中国側は高く評価している」と述べました。
これに対して、カタイネン首相は「大連に来る前に、北京で行われたクリーン技術フォーラムに出席した。両国は環境保護を重要視しており、双方が共に直面する課題だ」と述べました。そのうえで「環境保護の実現が経済の持続可能な発展を後押しする。中国とともに両国間の新型のパートナー関係の協力を強化していきたい」と述べました。(万、吉野)