外国為替取引で人民元9位に 国際的地位が向上
国際決済銀行(BIS)が9月5日に発表した世界の外国為替市場での取引高の調査報告によると、人民元の1日あたりの平均取引高はスイスフラン、ニュージーランドドル、香港ドルを上回り、世界9位になった。人民元が10大貨幣入りしたのは初めて。これについて、北京大学経済学院金融科の呂随啓副主任は、「中国は現実を無視して楽観視してはならない。米国、欧州、日本などの先進経済圏と比べて、人民元の国際化レベルはまだ大きな差がある」との見解を示した。
「これは喜ばしいことで、人民元の国際的地位と国際影響力が高まったことを示し、中国の人民元国際化に向けた努力がある程度の効果を得たことも意味する」と、呂随啓氏は話す。